川崎商工会議所のサービス業部会が「川崎観光研究会」を立ち上げた。2年後の市制100周年を見据え、「観光や文化を盛り上げて経済活性につなげていきたい」と阿部勝部会長は意気込む。
全国各地の商工会議所には、地域の観光や文化を盛り上げる部会などが設置され、様々な取り組みが行われている。こうした中、阿部さんは、アフターコロナの川崎を展望。多摩川を挟んだ場所にある羽田空港では観光客の受け入れ再開による利用者が増加し、今年3月に開通した多摩川スカイブリッジ効果などでインバウンド需要が高まるとの見方を示す。加えて、2024年に迎える市制100周年は、市内の様々な人や文化が交流する契機となることから、研究会の設立を構想。今春、部会内での承認を経て、連休明けに公表した。
市内には川崎大師平間寺、生田緑地などの観光名所やミューザ川崎シンフォニーホール、川崎浮世絵ギャラリーといった文化施設があり、サッカーJリーグ・川崎フロンターレや男子バスケットボールBリーグ1部・川崎ブレイブサンダースといったスポーツゲームが行われている。とはいえ「市内の観光・文化のポテンシャル(可能性)をまだ、まだ、引き出し切れていない」と、阿部さんの目には映る。
今後は組織作りに着手。サービス業部会内には、ホテル業や旅行業など観光文化に関連する企業も複数社が所属。まちづくりに関わる若手経営者も同商議所にいることから、そうした人たちのアイデアを平場に出し、活発な意見交換を図りながら「観光・文化都市 かわさき」を作り上げていきたいという。また、川崎市観光協会や川崎市文化財団、川崎市スポーツ協会といった団体との連携も視野に入れる。
今年度について、阿部さんは「できることから始めていきたい」とも強調する。「実現できるかは検討が必要」と前置きした上で、写真展や小中学生を対象にした絵画コンクール、マラソン大会への後援、商工会議所賞の創設などを手始めにできる例として挙げる。後援名義については「商工会議所をPRする機会にもなる」とも述べた。
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