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川崎区・幸区 社会

公開日:2022.10.14

南加瀬中生2人
鶴見川で男性救助
 幸消防署が感謝状

  • 感謝状を手に笑顔の渡辺さん(右)と佐波さん

 市立南加瀬中学校(幸区南加瀬/松田宇宙(たかひろ)校長)の1年生2人が鶴見川で助けを求める男性を救助したとして、10月7日、同校で幸消防署の飯田康行署長から感謝状が贈られた。

 渡辺薫さん(13)と佐波比呂斗さん(13)は9月12日午後4時頃、鶴見川(幸区南加瀬5-10付近)沿いを下校していた。渡辺さんは魚を見ようと川べりを歩いていたところ、「助けてくれ」との声が聞こえ、河川内の護岸にしがみつき、救助を求める男性を発見。即座に渡辺さんは付近にいた人に声を掛け119番通報を依頼した。佐波さんは約300メートル離れた先に水難救助器具箱が設置されていたこと思い出し、救命胴衣と浮輪を取りに走ったという。

声掛けで連携

 渡辺さんが先に声を掛けた人が周囲にいた他の人にも協力を求め、近くの工事現場から脚立を借りて川に下ろし、男性は自力で登り助かった。この間、渡辺さんと佐波さんは男性に向け「大丈夫ですか」「頑張って」などと声を掛け続けた。

 幸消防署によると、当時の鶴見川は満潮の影響を受け、水深は深く、発見がもう少し遅ければ、男性を助けられなかったかもしれなかったという。

 感謝状を受け取った渡辺さんは「当たり前のことをしただけ。感謝状を貰えたのはうれしい」と顔をほころばせた。佐波さんは「将来は消防士になりたいと思っている。この経験をいかせれば」と語った。

 飯田署長は「勇気ある行動に、心から敬意を表します。無理せずまわりに助けを求めた判断も良かった」とたたえた。

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