財務大臣表彰を受賞した川崎南法人会会長を務める 梶川 修司さん 川崎区殿町在勤 75歳
諦めない精神で前進
○…公平で健全な税制実現のために、税の意義を理解してもらう租税教育を推進する法人会。同会婦人部会で活動していた母の勧めで、28歳で青年部会に携わり始めた。この頃から事業を行っている人に会う時には「税金は取られるものではなく、納めるもの」という話をするように意識。2013年から現在まで5期10年、同会会長も務める。10月26日には長年、税務行政に貢献した功績から、納税表彰最高峰の財務大臣表彰を受賞。「うれしさよりも責任感が増したと感じる」と気を引き締める。
○…本業は川崎区殿町に1940年に父が創業した大型発電機の鉄フレームなどを製造するサツマ工業。殿町のほか、国内2カ所、海外1カ所に工場を持つ。仕事は法人会のつながりを活用し、地元優先で発注している。70年に父が急逝。母が跡を継いだ後、46歳で社長に就任。00年頃、業績が悪化し、工場の閉鎖も考えたこともあるが、法人会仲間から色々話を聞いたり、地元金融機関の助けもあり、難を乗り切った。「どん底を見ると知恵が湧く」と危機も前向きに捉える。
○…川崎区殿町出身。殿町小学校卒業後は中学から大学まで成城学園で学んだ。高校からアイスホッケーを始め、国体出場経験も。社会人リーグでは2部ながら「成城スーパースターズ」に所属し、48歳までプレーした。スポーツからは「諦めないことを学んだ」と言い、経営危機もこの精神で乗り切った。
○…会社では今年10月に社長を甥に譲り会長に。来年6月には法人会も定年で引退し、時間に少し余裕もできる。「以前はゴルフを年間80ラウンド回ったり、テニスもしていた。今度は何か新しいことにチャレンジしてみたいね」と次のステップに目を向ける。
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4月11日
4月4日