県立川崎高校(川崎区渡田山王町/名渡山博校長)の校庭と道路の間の植え込みで、60年から120年に一度咲くといわれる竹の花が咲いている。咲いたのはクロチク(黒竹)という棹が黒くなる種類。
昨年12月下旬、同校の赤塚勝敏教諭(理科)が教材になるものを探そうと植え込みを歩いたところ、偶然花が咲いているのを発見。当時、植え込みの剪定(せんてい)作業が行われており、一部は伐採されてしまったが、貴重な資料保存のために作業にストップをかけた。県立生命の星・地球博物館などに問い合わせたところ、やはり珍しいとのことだった。
一生に一度見られるかどうかの貴重な花ということで、1年生と生物の授業を選択している2、3年生を現地案内。派手な花ではないので最初は反応も薄かったが、珍しいものとわかると花と自撮りをする生徒もいたという。
約4メートルの幅にわたり250本ほどの竹が生えていて、一本一本が別々のように見えるが、実際は地下茎でつながっている個体のため一斉に開花。竹は開花後には枯れてしまうともいわれいるが、赤塚教諭は「今後の様子を見守りたい。もしも次に花が咲いたときの参考にるように、しっかりと記録を残しておきたい」としている。また、同校での記録とは別に、押し花のような形で標本をつくり、生命の星・地球博物館に寄贈する予定だという。
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