親の病気や離婚、虐待などの理由で、実親が育てることができない子どもがいる。そうした子どもの福祉の増進を図るため、実親との法的な親族関係を解消し、養親と養子が実の親子関係を結ぶのが特別養子縁組制度。同制度について、川崎市産業振興会館(幸区堀川町)で4月16日(日)、「特別養子縁組制度を知っていますか?〜血縁をこえた家族の物語」と題した啓発イベントが行われる。
川崎市では養親となるまでの伴奏型支援や、養親になった後のアフターフォローを養子縁組里親支援機関「かわさき里親支援センターさくら」(運営=社会福祉法人厚生館福祉会)に業務委託している。2020年9月に多摩区菅に開所した同センターでは、日本財団が4月4日を「養子の日」と制定していることから、4月を啓発強化月間としており、今回のイベントを企画した。
当日は同センターについての説明などがされた後、精神保健福祉士で特別養子縁組など血縁によらない家族をつなぐオンラインサロンやワークショップを主催する「あゆみの会」代表の志賀志穂さんが講演する。自身も特別養子縁組制度で子どもを迎え、子育てに奮闘している志賀さんが「地域とのつながりの中で家族を築く」と題して話し、質疑応答も設けられる。企画を担当する同センターの雨宮亜希子さんは「特別養子縁組という制度をさまざまな方々に知ってもらえるきっかけになればうれしい」と来場を呼びかける。
居住地域を問わず、誰でも参加可能。オンラインでの同時配信も実施する。午後1時開始(0時30分開場)、3時30分終了予定。事前申込み制、会場定員は60人。申込みは同センター【電話】044・949・3108。ウェブサイトからも申込み可(4月13日(木)締切)。
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