川崎区長に就任した 中山 健一さん 高津区在住 56歳
柔軟に、自然体で
○…550人の職員を束ねる川崎区政の舵取り役としての気負いはない様子。「構えることなく、様々な事象に直面した時、その都度、柔軟に対応をしていきたい」と時折笑顔を見せながら語る。丁寧でソフトな話しぶりに誠実で温和な人柄がにじむ。市民にとっては難しい行政用語や施策を「分かりやすく伝えていく」のが区長としての務めとも自覚する。
○…ここ10年ほど、観光と文化行政に携わり、昨年の経済労働局観光・地域活力推進部長時代には、川崎駅東口前で開催した「夜市」に力を尽くした。「これまでの経験や人脈を少しでも役立てていきたい」と張り切る。川崎区の目玉である東海道川崎宿起立400年の地域活性化事業では、インバウンドを見据え「外国人が着物を着て旧東海道を歩き、その様子を動画で発信する」アイデアも練り、その実現にも意欲をみせる。
○…父親が大工職人だったことから「中学校を卒業したら自分も」との思いを漠然と描いていた。ただ、両親の反対もあり、夢はいつしか消えた。大学時代、公務員受験のサークルに入り、行政マンを意識。89年に入所し、最初に配属された大師福祉事務所が川崎区との縁だ。宮前区役所時代には「フロンタウンさぎぬま」のオープニングイベントに関わるなど、思い出深い仕事は数えきれない。
○…毎週木曜日には夜間、津田山駅前の小学校でバドミントンで汗を流すのが息抜き。区長就任に際しては愛好会仲間がケーキで祝福してくれた。うれしさの一方「地域でこれまでお会いした方々や地元の仲間、これから出会う多くの方々の思いを受けて、住みやすく、訪れてみたい、元気な街にしたい」との思いを強くしたという。妻、2男2女の6人家族。
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1月10日