7月6日に閉会した「川崎市議会第3回定例会」で、気管支ぜんそく患者の医療費助成制度を廃止する条例案が賛成多数で可決、成立した。今後この助成制度については来年3月末の時点で新規受付けが打ち切られ、廃止される。
廃止が決まったのは、大人を対象にした「成人ぜん息患者医療費助成制度」(1割負担)と、子どもを対象とした「小児ぜん息患者医療費支給制度」(無料)の2条例。
事前に実施された廃止案へのパブリックコメント(意見公募)では約9割が「廃止に反対」としていたが、市は「他の疾病との公平性」などを理由に「(助成制度の)継続は困難」と判断。廃止する条例案の提出に踏み切っていた。制度廃止を受けて福田紀彦市長は「成人・小児、両制度の受給者に対して、丁寧な対応を行っていきたい」とコメントした。今後、両助成制度については、来年3月末を以て新規受付が打ち切られる。
パブコメ軽視「無念」
これに対し、制度維持を求め署名活動を展開してきた「川崎公害病患者と家族の会」からは不満の声も。同会顧問を務めている竹内勝さん(高津区在住)は「パブリックコメントの結果をしっかりと反映しなかった」などとして、無念の色を滲ませる。それでも「既に議会で決まった事なので、受け入れる」と、前を見据えて話していた。
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