意見広告・議会報告
市政報告 自転車事故多発、実情に合った安全対策を 川崎市議会議員(川崎区)みらい川崎市議団 林としお
川崎市議3期目として初めて行われた市議会が7月6日に閉会しました。7月5日の市議会一般質問では「自転車の交通安全対策」をテーマに、市の取り組みなどを確認しました。
川崎市内で発生する交通事故のうち、自転車関係事故の割合は約30%超です。昨年、市内で発生した交通事故件数は2592件で、自転車関係事故は865件でした。区別の発生件数と構成率を見ると▽川崎区=244件(42・6%)▽幸区=107件(38・4%)▽中原区=104件(38%)▽高津区=119件(29・2%)▽宮前区=78件(21・9%)▽多摩区=122件(32・7%)▽麻生区=91件(27・6%)となっています。神奈川県は県内平均25・6%より3ポイント以上高い市区町村を「自転車交通事故多発地域」として指定。16地域のうち、市内は川崎区、幸区、中原区、高津区、多摩区の5区が指定されました。
市によると、自転車関係事故のうち、交差点での自動車との出会い頭や右左折時での接触が原因と分析。矢羽根や自転車マークの整備のほか、路面シールや看板等の設置といった自転車の通行環境の整備を図りながら、安全性の向上に取り組んでいるといいます。
さらなるデータ活用を
ただ、地域からの改善要望の中には車道が狭く、トラックも通行するなど交通量の多いところで車道を通行したくても、危険で走行できない実態もあります。やはり、道路環境の実情にあったハード対策の検討が必要であると考え、市に要望しました。
交通安全事故対策にはデータ解析や活用が重要です。市は警察などの交通管理者からの情報を基にデータ化を図り、整備カ所の選定などに活用していますが、さらなる取り組みを求めました。
今年1月から6月末までの交通事故発生状況は、概数で前年比81件増の1293件、死者数は6人増の15人、負傷者数は80人増の1460人と、深刻な状況です。自転車利用者の交通ルール遵守はもちろんのことですが、こうした安全対策が図れるよう、引き続き取り組んでまいります。
|
|
|
|
|
|
1月10日