川崎区川中島、藤崎、池上新町を中心に野良猫のTNR活動や子猫の保護を行うボランティア団体「NeKoSanDo」は、7月で活動開始から1周年を迎えた。目視の限り子猫の数が減るなど成果を実感している。
同団体は、長山真里さん(代表)、渥美裕子さん(代表補佐)、増本智治さん、野呂たけ子さん、佐藤浩二さんの5人が中心となって活動している。「参道」と「賛同」を掛け合わせた団体名は、漢字にするとひとつの意味しか表現できないため、アルファベット表記に。依頼があった場所での捕獲作業やパトロールをはじめ、野良猫を見守ってくれている地域の人へ適切な給餌方法などを伝えるのも活動の一環。チラシを配布し、より多くの人へ正しい情報を届けるために地道な活動も続けている。
猫に不妊・去勢手術をすると病気を発症するリスクが下がり、発情によるストレスの軽減にもつながる。個体差はあるものの、猫は生後半年程度で妊娠できるようになり、1回の妊娠で平均5匹の子猫を出産する。不妊・去勢手術をしないと野良猫の数は増え続け、周辺地域の環境悪化などが懸念される。
長山代表は「人の手には限りがあり、自分たちだけでは救えない命があるのも事実。でも、地道に活動を続けていくことで、野良猫をこれ以上増やさないことへつながる。少しづつ終わりのある保護活動にしていきたい」と意気込む。
市が活動支援
市は、地域で適切に管理する「地域猫」の不妊・去勢手術費用の一部を負担するなど、活動を支援している。市の担当者は「地域猫活動の普及啓発をすることで、人と猫の共生する地域社会の実現を目指していきたい」と目標を掲げている。
![]() 野良猫を捕獲する様子
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