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公開日:2023.09.08
新川崎・創造のもり
量子技術の研究拠点へ
市と慶應義塾が連携強化
川崎市と慶應義塾は8月30日、幸区新川崎にある市の研究開発・産業育成拠点「新川崎・創造のもり」地区の機能更新等に関する協定書の締結式を川崎市役所で行った。協力関係を発展させ、国際的な最先端研究開発拠点の形成や量子技術の研究開発、社会実装に向けた取り組みの推進を目指す。
市と慶應義塾は、2000年に大学の先端研究の拠点施設「ケイスクエアタウンキャンパス」を敷地内に開設。約400人の学生や研究者が、従来のコンピューターに比べて計算処理が圧倒的に速い量子コンピューターなどの最先端分野の研究に携わってきた。今回の協定はこれまでの連携をさらに強化・発展させた格好。具体的な方針は今年度末までに決める方針だという。
慶應義塾の伊藤公平塾長は締結式で「世界中の優秀な人材を集め、我が国をけん引する研究開発の拠点にしたい」と抱負を語った。福田紀彦市長も「市が提唱している量子イノベーションパーク構想の推進と、慶應義塾が目指す国際的な研究開発拠点をつくる将来像と方向性が合致し今回の協定の締結となった」と説明。今後、量子技術を中心に新たな拠点づくりを進め、創薬や新素材などの実装に繋げていきたいと期待を寄せた。
政府による有識者会議「量子技術イノベーション」の座長を務める伊藤塾長は、市の構想について「量子情報科学は単体で生きるものではなく、半導体や人工知能といった先端技術と合わせて発展していくもの。この場所には、それらの研究施設が集積しており、連携することがとても重要」と話した。
幸区も期待寄せる
新川崎・創造のもりでは、企業向けにセミナーやビジネス交流会の開催、子どもを対象にした科学実験教室などのイベントを開き、先端的研究の成果を社会に還元する活動も行っている。
幸区でも区が主体となったイベントを毎年開催してきた。赤坂慎一区長は「区民向けの科学体験イベントや高校生向けの量子コンピュータ講座など交流を図ってきた」といい、「今回の協定締結を契機に、次の100年に向け、市民に誇れる研究開発地区として持続的に成長してほしい」と話した。
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