市内の展覧会に出展している障害者福祉施設を運営する 佐藤 典雅さん 市内在住 52歳
親目線で福祉にセンスを
○…市内で放課後デイ、就労支援などの障害者福祉のための事業所を運営する(株)アイムの代表取締役を務める。町内会や商業施設間のコミュニティー力に魅力を見出し、新たな出会いの場として、高津区や麻生区の展覧会などのイベントに積極的に参加する。活動を支えるスタッフたちはその約4割が利用者の保護者。地域を知る仲間に支援してもらうことで幅広い活動ができる。「福祉は地域密着であるべき。まちと深く交流できる団体を目指していきたい」と今後を見据える。
○…デザイナーやIT系のマーケティング、営業など大手企業で経験を重ねた。転機となったのは自閉症の長男の存在。先進的な療育が受けられるアメリカへ移住。約10年経って帰国した際、日本の福祉施設の閉塞感に衝撃を受けた。親として子どもを通わせたくなる施設をつくるため、福祉の世界へ。「違う世界にいたからこそフラットな目線で見直せることがある」と会社を興した。
○…「息子の成長と共に歩むこと」。複数の事業所を手掛ける中で一貫した理念を掲げる。我が子の生活上のニーズを満たすことで、同じ境遇にある当事者の需要にも応えられる経営を目指す。さらに注力しているのは利用者のアートプロデュース。魅せ方と発信に重きを置き、障害者への世間の認識を変えることを願う。「事業拡大の中で結果的に多様性が認められる世界になっていけば」と前進していく。
○…現在凝っているのは動画配信。多くの業種の人とつながれる環境を生かし、自身のチャンネル「シュガーのり」にゲストを招き対談を行う。「発達障害の子をもつ親からキックボクサーまで、幅広い人から話を聞けるのは興味深い」。人と出会い、福祉のために知見を深めていく。
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