市立川崎小学校(川崎区日進町)の校庭に設置された、滑り台やのぼり棒などが一体になった複合遊具のお披露目式が11月8日、同校で行われた。5年生と6年生の児童約250人とPTA(小野塚大祐会長)、サッカーJ1・川崎フロンターレの吉田明宏代表取締役社長やチッタ エンタテイメントの美須アレッサンドロ代表取締役社長らが参加し、完成を喜んだ。子どもたちからは「体育の成績がよくなりそう」といった声も聞かれた。
川崎F、チッタも協力
同校では2020年から鉄棒を除くすべての遊具が安全基準の遵守や老朽化によって、撤去された。こうした中、「子どもたちが元気いっぱいに校庭で遊べる遊具を設置してあげたい」との思いから、PTAが中心となって資金集めを展開。同校卒業生や関係者のほか、川崎フロンターレやチッタ エンタテイメントが協力し、1031万7346円の寄付金が集まった。
式典で吉田社長は「子どものときに遊具で遊んだ記憶は50年経っても覚えている。(フロンターレカラーである)青い色の遊具で遊んでいい思い出を作っていただきたい」と述べた。美須社長は創業者で曾祖父の創業者美須鑛氏が1955(昭和30)年にプールを寄贈した歴史を紹介。「こうした事業に再び参加できてうれしい」と喜んだ。
遊具の愛称は全児童の投票によって「ブルーマウンテン」に決定。この日は命名者の原淳太さんが遊具に込めた思いを披露。秋元心(こ)梅(うめ)さんは児童を代表してあいさつ。「これまで学校には遊具で遊ぶことができていない子もいた。設置されたことでより明るく、楽しい学校にしていきたい」と述べた。中臣信丈校長は「ブルーマウンテンは最高のプレゼント。今まで以上に川崎小学校のことを好きになってくれる子が増えるはず。本当は昨年、一昨年、その前の6年生も遊具で遊ばせたかった。みなさんは心から感謝しながら思いっきり遊んでほしい」と子どもたちに呼びかけた。
小野塚会長は創立150周年記念事業の一環として実施できたことに対し「人の力のすごさを感じるプロジェクトだった。子どもたちには遊具で遊ぶ休み時間が楽しい思い出として記憶に残ることを願っている」と語った。
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