人気キムチ店「おつけもの慶」が市立川崎高校・生活科学科の生徒とコラボしたキムチを商品化するプロジェクトを進めている。10月31日には校内コンテストを実施。最終選考に残ったキムチを11月19日(日)午後3時から、川崎アゼリアサンライト広場で発表する。同店を運営する(有)グリーンフーズあつみ・渥美和幸代表取締役社長は「野菜の数だけキムチはある。若者の感性で可能性を広げた新しいキムチは川崎名物になるかもしれない。ぜひ見に来ていただきたい」と語る。
「川崎名物」へ期待
おつけもの慶のK、川崎高校のK、キムチのKを指す「プロジェクトK」と銘打った取り組みは今年6月からスタート。プロジェクトKは同校生徒が命名したという。生徒たちは、川崎区大島上町にある同店工場を見学し、キムチづくりのノウハウを学びながら試行錯誤を重ねて新メニューへの想像を膨らませた。Z世代による新しいキムチを期待する中「ヤンニョム(キムチのたれ)に、レモン汁やラズベリーを混ぜ合わせるなど、我々が考えている概念が覆されました」と伊藤泰介マネージャーは振り返る。
収益は学校へ寄付
生徒たちは8つのグループに分かれ、それぞれ1品ずつ商品化候補のキムチを提案。アイデアをもとに、同店が再現して実食し、評価を行った。「抜群の味わいだが飲食店向きで小売店には適していない、日持ちがしないものなどを外した」と伊藤さんは語る。当初は2品を発表する予定だったが、同店が試作段階で商品化できると判断したレシピがあり、3品を当日発表する。
キムチの味とともに「どうしたら消費者に喜んでもらえるか」といったことや、販売に当たっての原価や売値の仕組みなど、商売のイロハも伝授した。「そもそもが昨年川崎市教育委員会が行うインターンシップへの参加協力がプロジェクトのきっかけだった」と渥美社長は説明する。「昨年は幸高校生を受け入れて販売やキムチづくりを体験してもらったが、将来川崎で働き、地域の魅力を発信することが重要と考え、『地元高校生がつくるキムチコンテストができないか』と教育委員会に提案しました」。これを受けて市教育委員会が市内の学校へ打診し、川崎高校の参加が決まったという。同店では協力への感謝を込めて商品の収益の一部を同校へ寄付するとしている。
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