「カワスイ 川崎水族館」を運営する(株)MOFFは、川崎区日進町の同水族館内に4月から学校を開校する。高等部や専門部、社会人向けの学部を開設し、未来の水族館や動物園を担う人材育成を目指す。
「カワスイ アクア&アニマルスクール」は、動物、水生生物の生態、繁殖や水族館・動物園の飼育員になるための知識、技術などが学べる。興味のあることを自分のペースで学ぶことができ、一人ひとりに合わせた卒業後の進学や就職のサポートも行う。
授業は、オンラインで学ぶ座学と同水族館で実習を行うダブルスクール。同水族館創設者である坂野新也氏や、IAPLC(世界水草レイアウトコンテスト)で2年連続世界チャンピオンに輝き、カワスイアドバイザーに就任した深田崇敬氏などが講師を務める。担当者によると、「動物番組などの影響により動物と関わる仕事は人気が高い。特に動物園や水族館は欠員が出にくい傾向にあったが、コロナ禍や高齢化で退職者が増え、現在は担い手不足になっている施設も多い」という。
選べる学部とコース
高等部(3年制)では通信制のルネサンス高校と提携し、高卒資格が取得できる。卒業後の進路に合わせて提携校以外の通信高校を選択することも可能。専門知識と共に人間性や社会性も高める。より実践的に学ぶ専門部(2年制)は18歳以上を対象に、同水族館や(株)MOFFグループでの実習・就職を前提とし、動物、水生生物、昆虫に専攻が分かれる。それぞれ生態や繁殖などについて学ぶ。社会人部は半年間のコースで、働きながら水族館で働くための専門的な知識を習得するコースをはじめ、アニマルカフェを全国に展開する(株)MOFFのノウハウを学び、開業を目指すコースも開設される。
自宅のほか、同水族館でもオンライン授業を受けられるよう、教室は館内にあったレストラン内スペースを整備。また、館内に生徒の研究結果を展示するスペースを作り成績評価の一環として、来場者に評価をつけてもらう制度も導入する。さらに、実習やインターンシップでは実際に同水族館や(株)MOFFグループ施設での就業体験をする機会もあり、在学中から社会経験を積むことができる。川崎駅前の商業ビル内にあるという立地を生かし、利益を生む水族館の経営方法などのビジネスについても学ぶ。
水族館・動物飼育専攻(高等部)、アクアリストコース専攻(専門部)アクアリストコース(社会人部)のみ、今年4月に開学予定。そのほかの学部は25年4月の開学を目指している。
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