川崎市は6月3日から、これまで市立学校を経由して配布してきたイベントに関する印刷物の配布を廃止し、市内のイベント情報発信ツール「かわさきイベントアプリ」での配信に切り替えた。チラシの全面ペーパーレス化により、年間約320万枚の紙資源を削減できるという。
2050年の脱炭素社会の実現を目指す川崎市では、新市庁への移転を機に全職員にモバイルパソコンを配布し、打ち合わせや会議をペーパーレスにするなどの取り組みが続く。
今回、これまで市立の小・中・特別支援学校計179校を通して保護者に配布してきた様々なイベントに関するチラシを廃止し、代わりに「かわさきイベントアプリ」で告知していく。ただし交通安全の呼び掛けや「川崎市子どもの権利に関する条例」の啓発チラシ、献血の呼び掛けなど、周知徹底が必須と思われる内容のチラシはこれまで通り印刷物として学校経由で配布する。
ペーパレス化により、紙資源の削減のほか学校現場でチラシの仕分けに要していた年間約4万時間を節約することができる見通しという。
今年度いっぱいを移行期間とし、課題点などを調整のうえ、25年度から完全実施する予定だ。
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