アナウンサーの夢を叶えた就職体験談が書籍で紹介された 田中 晴子さん 川崎区出身 29歳
どんな環境でも一生懸命
○…「アナウンサー」という夢を諦めずに叶えた体験談が、就職を希望する高校生に向けた書籍「フレーフレー!就活高校生」(中島隆著・岩波書店)で紹介された。アナウンサー職は4年生大学卒業の条件が多いが、高卒で紆余曲折ありながら、5年前にアナウンサー集団の会社「トークナビ」の採用試験に合格しフリーアナウンサーとして活躍している。「どんな時も今ある環境でひたむきに努力をしていたら道が見つかる。私の体験が役に立てば」
○…川崎区出身。6人兄弟の3番目として生まれ、大家族の中で育った。小学生のときに校内放送を聞いた先生や同級生から「声がいいね」と褒められ、将来は声を生かしたアナウンサーにと夢を抱く。中高と放送部に熱中し、高校では全国高校放送コンテストのアナウンス部門の神奈川県大会で優勝した。
○…大学へ進学してアナウンサーにと考えたが、兄は美容師の専門学校、姉は短大へと進学しており「経済的に無理はさせれない」と断念した。それでも声を生かす職業を探し観光バスのバスガイドに。満足はしていたが、5年を過ぎた頃アナウンサーに挑戦したい気持ちが湧き出てきたという。周囲に思いを伝えていると今の会社のオーディションを受けることに。結果は合格。今ではイベントの司会や企業の広報、研修の講師、テレビに出演しリポーターなどもしている。
○…今後は英語でもアナウンスができるように勉強中。チャレンジ精神は旺盛だ。実は、父は俳優からショーパブのダンサーに転身した人。周囲の視線を気にせず、自分らしさを求める生き方をしてきた。そんな父の影響は大きい。「嘘をつかず、ありのままの自分で生きていたい」と笑顔を見せた。
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10月4日