神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2024年8月16日 エリアトップへ

川崎市営霊園 「無縁墓」進まぬ認定 職員らも対応に苦慮

社会

公開:2024年8月16日

  • X
  • LINE
  • hatena
緑ヶ丘霊園の合葬型墓所
緑ヶ丘霊園の合葬型墓所

 川崎市営の霊園2施設で、無縁化の可能性がある墓の対応に市は苦慮している。継承者や縁故者と連絡が取れず、5年以上管理料を滞納している墓は約450件。しかし「無縁墓」と認定するには多くの手続きを要するため、その数はわずか5件にとどまっている。

 「無縁墓」は、継承者や縁故者がいなくなったり管理費が一定期間支払われていない墓を指す。高齢化や過疎化により全国的に増加傾向にあり、管理料の滞納や、老朽化が進むことで倒壊の危険性もはらむ。

 川崎市営の「緑ヶ丘霊園」(高津区)と「早野聖地公園」(麻生区)合わせ、3万8454基の墓のうち、5年以上にわたり管理料が未納になっている墓は約450件。中には10年以上、縁故者らと連絡が取れていない墓もあるという。しかし、こうした無縁墓の可能性がある墓も、正式に認定しなければ撤去等はできない。また、その基準も各自治体の判断に委ねられており、認定手続きには多くの時間と労力を要する。

 川崎市によると、無縁墓の可能性のある所有者に管理料の催促など通知を行い、返答のない場合は当該区画に看板を掲げ申し出を呼び掛ける。それでも応答がなければ、1年程度の猶予の後、官報への掲載手続きを経てようやく認定となる。

 市建設緑政局緑政部霊園事務所の担当者は「1年以上かけても親族を探せない場合もある」と対応に苦慮する。実際、市が現在、無縁墓と認定したのは5件のみで、それ以外は調査中だという。

 市はこうした状況を踏まえ2019年に緑ヶ丘霊園に合葬型墓所を設置。約2万件の遺骨を埋葬できるため「墓じまい」をして移設する継承者も多い。毎年約300の募集枠に対し申込数は平均5倍以上だという。

 市内で民間墓地を管理運営する寺院の住職は「高齢化や核家族化など時代は急速に変化しており、今の時代に合った供養の形が求められている。民間、公営を問わず近年、合葬墓の需要が高まっている。無縁墓対策を含め事前に近親者で話し合う事も大切」と話す。家族が集うお盆シーズンを機に、無縁墓にならない対策の必要性が求められている。

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

金村氏、代表選に出馬

維新

金村氏、代表選に出馬

改革と全国政党化掲げる

11月22日

ハンドケアの大切さ、学ぶ

ユースキン

ハンドケアの大切さ、学ぶ

宮前小で出前授業

11月22日

マリエンで初日の出

マリエンで初日の出

事前申込で100人

11月22日

最先端の環境技術を展示

最先端の環境技術を展示

川崎区で国際展

11月22日

民謡で最優秀賞

川崎市在住 村松弘衛さん

民謡で最優秀賞

初出場の「ねんりんピック」

11月22日

インフルエンザが流行期

インフルエンザが流行期

川崎区、麻生区で急増

11月22日

意見広告・議会報告政治の村

  • ママと県が協定締結!?

    リトルベビー支える環境づくりを目指して 県議会報告

    ママと県が協定締結!?

    県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ

    11月15日

あっとほーむデスク

  • 11月15日0:00更新

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月22日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook