音楽を挟みながら、社会課題を話し合う「TETSU-ON SALON 哲学と音楽のサロン」が8月16日、川崎市総合自治会館で開催された。当日は約30人が登壇者の話に耳を傾けた。
主催はハンナ・アーレントの著書から現代社会を考える活動を行っているハンナ・アーレント『人間の条件』読書会。今回は政治も絡んでくるような社会課題などにソフトにアプローチしようと、初めて「哲学対話×音楽サロン」を企画し、行われた。
第一部では川崎市ふれあい館(川崎区桜本)の崔 江以子(チェ カンイヂャ)館長が、市内の在日コリアンへの差別やヘイトスピーチの現状を報告。デモの様子も動画で公開した後、バイオリニストの南條由起さんと、ピアニストの槙和馬さんが『アリラン』や『故郷の春』を演奏した。
第二部では千葉大学の佐藤和夫名誉教授も加わり、人権問題や日本人の起源について公開討論が行われた後、『ルーマニア民族舞踊』や『ツィガーヌ』などが披露された。
主催者の横井史恵さんは「社会問題に関心がある方だと思っていたが、今回でより事態の深刻さを実感した」とイベントを終えて感想を語った。
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