小田五六町内会の防災担当部長で、防災士の資格を取得した 蔵光 裕(ゆたか)さん 川崎区小田在住 76歳
「備え」の意識を日常化
○…能登半島地震などにより防災への意識が高まる中、「防災士」という資格を知った。同時期に町内会の防災担当部長への推薦話もあり、「町内の防災活動に寄与できれば」と受験に挑戦。「70過ぎてテストを受けるなんて思わなかった」と笑う。2カ月半、毎日2時間半の勉強の成果が実り、5月24日に見事合格した。「自分の限界まで勉強した。手上げて大喜びしたかったけど、いい大人だから」と静かに喜びをかみしめた。
○…防災士とは、防災力を高める活動を期待され、一定の知識・技能を修得したことを認証する民間資格。10月6日には町内会幹部を集め、机上で地図を囲み議論する「災害図上訓練」を実施した。「避難経路や危険な場所など新たな発見が多々あった。でも、これで終わっては意味がない。『備え』を日常化させれば必ず減災につながる」と意識を高める。
○…鳥取県で生まれ、3歳からはずっと小田で過ごしてきた。「子ども会の女子バレー部の監督は務めたことがあったけど、あまり町内のことには参加できてなかった」と振り返る。日産自動車での海外勤務の経験を生かし、定年後はタイを中心に中国やインドなどで工場のコンサルティング業務を行った。「人と一緒に改善、改革をして喜んでもらえるのがやりがいだった」。昨年3月まで振るった手腕は、今度は町内の防災担当として発揮できそうだ。
○…タイ駐在中に目覚めたゴルフは、今も続けている大切な趣味。仲間と千葉や厚木のゴルフ場に行くのが楽しみで、リフレッシュになっているという。旅行も好きで、3年前には四国を制覇。国内で残すのは宮崎県と鹿児島県のみになった。「残りの2県は妻と行きたいね」と優しい笑みを浮かべた。
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11月15日
11月8日