沖縄の伝統舞踊・音楽とクラシックがコラボした舞台「音琉舞歌(おんりゅうまいか)」が12月5日(木)、ラゾーナ川崎プラザソル(幸区堀川町)で開催される。公演に向け、出演者は川崎沖縄県人会館(川崎区中島)などで練習に励んでいる。
川崎沖縄県人会の比嘉孝前会長が中心となって企画された同舞台。川崎には戦前から出稼ぎなどで多くの沖縄県出身者が移住してきた歴史がある。「だが両者の関係はあまり知られていない。川崎の多くの人に知ってもらいたかった」と比嘉さんは舞台を企画した意図を語る。
琉球舞踊は元々中国からやって来た来賓をもてなすために始まった踊り。時代の変遷とともに庶民の間にも伝わり、現在まで受け継がれている。こうした沖縄の伝統に、西洋のクラシックが合わさるのは一見異色に見える。だが「沖縄には絆に近い意味の『あやぐくる(綾心)』という言葉がある。本土も西洋も分け隔てなく、温かさで包むのが沖縄らしさ」とソプラノ歌手の松永知史(ちふみ)さんは話す。
行われるプログラムは川崎出身の詩人・佐藤惣之助作詞の楽曲や、宮古島出身で日本の女性作曲家として初めて交響曲を作曲した金井喜久子の楽曲など、川崎と沖縄にゆかりのあるものばかり。「今日まで伝統を受け継いできた先人たちに思いをはせる機会にしてもらえたら」と松永さん。琉球舞踊の宮城タケさんは「演者の気持ちは一つになっている。沖縄の温かさを感じに来てほしい」と思いを語った。
午後6時半開演、二部制(途中休憩あり)。チケットは3000円(一般自由席)。購入は二次元コードから。
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