ウォーキングフットボールを通じ、垣根のない社会づくりを目指す 藤田 千鶴さん 市内在住 62歳
やりたいことに一直線
○...「生まれて初めてボールを蹴ったという女性や、久しぶりに汗をかいたと笑う中高年など、わいわいと楽しんでいます」と声が弾む。すべての人が尊重し合い、共生できる社会を目指す「インクルーシブ」なスポーツとして、ウォーキングフットボールのイベントを開く。車いす利用者、引きこもりの当事者らと地域の人たちの交流の場を生み出すことが目的で「勝ち負けよりも人と人のつながりを深めることができたら」と願う。
○...たまたま見ていたスポーツ番組から流れた映像にくぎ付けになった。走らず、ボールも奪わないサッカーを見て、「年齢や性別、障害の有無に関係なく『垣根のない社会』の実現にはぴったりかも」と思った。すぐにサッカー協会へ問い合わせ、関係団体が主催する講習会で学んだ。参加者を募り、学生ボランティアの協力も得ながら活動の幅を広げている。
○...東京の下町で生まれ、活発でやんちゃな子ども時代を過ごす。飢餓問題などに関心を持ち、世界を知りたいと20歳のときにワーキングホリデーでオーストラリアへ。一旦帰国するが、さらに学びたくて留学費用を貯めて22歳で渡米。「世界を知るならニューヨークかなって。若さもあってがむしゃらでしたね」と笑う。和食レストランでアルバイトしながらカレッジに通い、5年を過ごして帰国した。
○...結婚後、2人の子育て中に放送大学等で保育を学び、障害児への知識も深めた。現在は相談支援事業所に勤務し、精神保健福祉士、医療的ケア児等コーディネーターとして活躍する。「引きこもり当事者、身体や精神に障害を持つ子やその家族は孤立化していることが多いんです」。活動を通し、地域の人と関わりが持てるように力になりたいと意気込む。
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1月17日
1月10日