新年にあたり、赤坂慎一幸区長が本紙のインタビューに応じた。区長は市制100周年を迎えたことを踏まえ、「次の100年に向けた第一歩」の年と位置づけた。「区民、地域体・事業者、行政が力を合わせて地域をさらに発展させ、幸せ溢れるまちにしていく流れを着実にする」と抱負を述べた。聞き手/本紙金屋大輔)
区長は今年の抱負を表す漢字一文字に「歩」を掲げた。区制50周年式典や市制100年、全国都市緑化かわさきフェアなどの大型行事が続いた一昨年、昨年とは一転、今年は周年行事をはじめ、新規イベントが少なくなると指摘。「基本に立ち返り、地域課題を把握し、課題解決に努めたい」と力を込める。「私も地域を歩き、区民の皆さんとともに歩んでいきたい」とも語る。
昨年発生した能登半島地震や南海トラフ地震臨時情報の発令を踏まえ、「防災対策の充実」を最重点に取り組む。地域の防災力向上を図るため、自主防災組織と連携した実践的な訓練の充実にも努める。一方で、区民には在宅避難を想定した物資の備蓄を呼び掛ける考えだ。風水害対策は、高齢者や災害時要援護者等の避難を確実に実施できるよう体制を整える必要があるとの認識を示すとともに、災害時マニュアルの修正や職員の訓練にも力を注ぐとした。
今春開校する新小倉小学校については、校庭・体育館・多目的ホールなどが積極開放される予定と説明。学校、地域、産業が一体となる地域コミュニティーの核を目指す展望を示した。4月からは新たに避難所に指定する見通しだ。新小倉小は、体育館の空調設備やマンホールトイレの設置など、災害時にも活用できる設備を整備。日吉地区住民の協力を仰ぎながら、避難所運営会議も発足する見込みという。基本計画が策定された幸市民館・図書館については、2026年度に改修工事に着手。28年度にリニューアルオープンすると説明した。
昨年を振り返り、幸区は地域活動が盛んだった点が「魅力」であり「強み」との思いを深めたという。ボッチャ大会では6歳から90歳を超える高齢者まで世代を超えて楽しんだ姿を印象的だとした。子育てフェアでは、地域と密着した企業から景品の提供を受け、企業と参加者のつながりを築けたと成果に挙げる。全国都市緑化かわさきフェアに合わせ、地域関係団体の協力のもと、川崎駅西口の景観向上を図ったことも手応えに挙げた。
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