舞台「かわさきドリームミュージカル『太田どうかんと夢の城』」で演出を務める 草間 湖奈美さん 幸区下平間在住 40歳
情熱を力に、夢を追う
○…幸区のイベントで地域教育会議の人と知り合ったのがきっかけだった。俳優だった経歴を伝えると、あっという間に話が進んで舞台の演出を務めることに。間近に迫った公演に向けて、アドバイスを送る忙しい日々だ。「演者の表現したい気持ちを尊重しつつ、その人の持っている力を引き出せるように努めている。大変なことも多いが、演者がだんだん上達していくのが嬉しい」と指導に熱が入る。
○…埼玉県の入間市生まれ。芸術や文化に関心の高い両親の下で育った。幼い頃にテレビで見た高校演劇の全国大会に憧れを抱き、演劇の道へ。20代の頃には演劇の聖地・下北沢で、バンドマンたちと下積み生活を経験し、夢を語り合った。舞台に立てない時は、衣装や荷物を運ぶような裏方仕事もこなしたという。「当時は海外を転々としながら、その場その場で演劇をして暮らしていきたいなんて思っていたかな」と振り返る。その瞳はいまだに輝きを失っていない。
○…転機となったのは子育て。それまで演劇に傾けていたエネルギーのすべてを、2人の子どもに注いだ。「子どもたちには自分が本当に何をやりたいか、つきつめてほしい。そのきっかけとなる選択肢を、親としてなるべく多く示してあげたい」。持てる力のすべてを出すスタイルは、若い頃から変わらない。
○…大の映画好きで、コメディーやロマンス、SFなどジャンルを問わずなんでも観る。「今でも時間があると1日に2本は観るけど、若い頃には1日で7本観たこともあった」と昔を懐かしむ。現在は、俳優の夢を追いかけ、子どもを育てた経験を活かして、自身を演劇教育ファシリテーターと名乗り、演劇を学校教育に取り入れる活動にもいそしむ。
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3月14日
3月7日