意見広告・議会報告
市政報告【8】 段ボールは普通ごみ?リサイクルで地域貢献と脱炭素 あしたの川崎・日本維新の会 川崎市議会議員(川崎区選出) 仁平かつえ
段ボールなどの古紙類等は、町内会・自治会・学校PTA・マンション管理組合等の実施団体と回収業者が協力して、「資源集団回収」という仕組みで回収を行っています(川崎市ウェブサイトより)。段ボールをめぐっては、コロナ禍をきっかけに、インターネットを利用した通信販売が急増し、家庭から排出される量が増加しています。これに伴い、資源集団回収でも段ボールの回収量が年々増加傾向にありますが、普通ごみとして出されるケースも増え、課題です。川崎市の家庭系ごみの組成調査結果によると2014年から23年までの10年間で紙類(その他)が5・6%増加し、段ボールは約2・3%増えています。
資源集団回収は、地域ごとに回収頻度や回収場所にばらつきがあります。地域との関わりが薄い市民にとっては、段ボールの出し方や回収場所が分かりづらく、結果、段ボールが普通ごみとして出してしまうと考えられます。実際、毎日出すゴミ集積所を見ると、集団回収の問合せ先や出し方の表示はなく、段ボールの適切な回収場所や分別方法がわかりにくい現状がわかります。さらに資源集団回収の場所の多くは、普通ごみの集積所から距離が離れています。
段ボールはリサイクル可能な資源で、焼却費用の削減や環境の負荷軽減に貢献する重要な資源です。市は転入時の説明をはじめとしたリサイクル啓発を行っているものの、日常的な啓発や情報明示は不足しているのではないでしょうか。認知度を向上させる看板を普通ごみの集積所に設置することもリサイクル推進に向けた効果的な解決策です。看板ついでに申し上げると、ごみ集積所の掲示板については劣化が酷い看板も多数見受けられます。資源集団回収場所や分別方法を明記された看板への変更も検討すべきです。
約25万8千件(令和7年1月末現在)ダウンロードされている「川崎ゴミ分別アプリ」についても「段ボール」と検索をすると、生活環境事務所への相談と記載されているだけで問い合わせへの連絡までわかりづらいことから改善が必要だと訴えました。
本市は脱炭素社会を実現するためにさまざまなカーボンニュートラルの取り組みを進めています。だからこそ、ごみ分別をより徹底していく必要があります。
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あしたの川崎・日本維新の会市政報告3月28日 |
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