神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2013年9月13日 エリアトップへ

区内で活動する傾聴ボランティア団体「やすらぎ」の代表を務める 高橋 順子さん 池上新町在住 73歳

公開:2013年9月13日

  • LINE
  • hatena

会話が元気の源

 ○…5年前にボランティア団体「やすらぎ」を立ち上げ、21人の仲間とともに、区内を中心とした傾聴の活動を続けている。ただただ親身になって話に耳を傾ける「傾聴」は、心を癒し、孤独感や不安を軽減する効果があるとされ、人と会話をする機会の少ない独居高齢者や高齢者施設の入居者らに対し、全国的に行われている。「お年寄りに限らず、人は誰でも『話を聞いてもらいたい』『認めてもらいたい』という思いを持っています。今後も『よりよく聴く』ことで多くの人の支えになれれば」と語る。

 ○…傾聴との出会いは9年前。「地域の役に立つボランティアがしたい」との思いで、川崎市主催の講習会に参加した。座る位置や声のトーン、目線の合わせ方などの技術を学ぶたび「自分が今までいかに人の話を聞いてこなかったか、実感しました」。よりよく聴くためのコツは「相手が何をしゃべりたいのか」を常に考えながら耳を傾けること。傾聴を始めてからは「家族や友達との会話でも自分の意見をいったん飲み込んで、相手の気持ちに寄り添えるようになってきました」と嬉しそうに話す。

 ○…宮城県栗原市出身。結婚を機に、同郷の夫が働く川崎区内に移り住んだ。趣味は多彩で、卓球や手話、ヨガなど、様々なサークル活動に積極的に参加している。ボランティア中は聞き手に徹するが、普段はもっぱら「話し手」。サークル仲間とのおしゃべりから元気を得ている。

 ○…地域の高齢化を受け、区役所や地域包括支援センターに寄せられる訪問依頼の件数は年々増加傾向にある。会全体としては、昨年1年間で約150回、高齢者施設や個人宅を訪問した。「初年度は年に100回もなかった。必要とされているんだなと日々実感します」。一方で、世間での「傾聴」の認知度はまだ高いとは言えない。区内で講座の講師を務めるなど、認知度アップを目指した活動も精力的に行っている。

川崎区・幸区版の人物風土記最新6

細埜 隆己さん

川崎酒販協同組合の理事長を務める

細埜 隆己さん

多摩区在住 74歳

10月18日

橋本 大地さん

大日本プロレスの看板レスラーの一人として活躍する

橋本 大地さん

麻生区在住 32歳

10月11日

舩山 範雄さん

(公財)川崎市国際交流協会の会長に就任した

舩山 範雄さん

中原区在勤 67歳

10月4日

渡邉 瑠菜さん

かわさきジャズ2024で「BRIDGEアーティスト」を務めるサックス奏者の

渡邉 瑠菜さん

麻生区在学 21歳

9月20日

坂本 純さん

日本オストミー協会川崎市支部の支部長として、10月に落語鑑賞会を企画する

坂本 純さん

川崎区桜本在住 67歳

9月13日

濱野 怜さん

慶応大学法科大学院に通いながらボランティア団体「CoE」代表を務める

濱野 怜さん

幸区在住 24歳

9月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年10月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook