統一地方選挙川崎市議選と神奈川県議会選が12日投開票され、川崎区の市議選は自民・嶋崎嘉夫氏(50)がトップ当選した。定数1減の2となった県議選は自民・杉山信雄氏(57)と公明・西村恭仁子氏(52)が議席を獲得した。
市議選
市議選は定数9に対し、自民3、公明2、民主1、共産2、維新1、無所属2の11氏が立候補した。
嶋崎氏は9083票を獲得し、トップ当選。林浩美氏、坂本茂氏の自民2候補も議席を守った。公明が擁立した浜田昌利氏、岩崎善幸氏も当選。民主・飯塚正良氏も7選を果たした。共産・佐野仁昭氏は前回より約2600票増やし、2位当選となった。新人では無所属・林敏夫氏が4610票、共産・片柳進氏が4494票でそれぞれ当選を果たした。一方、維新・現職の為谷氏は前回より約3000票減らし、議席獲得には至らなかった。
川崎市選挙管理委員会によると、川崎区の市議選投票率は前回比3・83ポイント減の40・80%で過去最低。性別では男性が38・51%、女性が43・53%。市平均は41・98%だった。
県議選
県議選は定数2に対して現職3氏と新人1氏で争った。自民・杉山氏は2万3968票を獲得し、5選を果たした。公明・西村氏は1万8825票で2議席目を獲得。民主・現職の栄居氏は1万3914票で次点、共産・後藤氏は1万3407票だった。
決意新たに
6選を果たした嶋崎氏は町内会単位のミニ集会を中心に選挙運動を展開。納税者の負担を考えた福祉政策の在り方などを訴えた。「初心を忘れず暮らしの中に役立つ姿勢を目指す」と支援者にあいさつした。
初挑戦で当選した林氏はミニ集会や自転車遊説などで高齢者、子育て対策、安全・安心のまちづくりを訴え、初当選。「公約を4年間の中で実現するため全力で取り組む」と決意を新たにした。
共産・片柳氏は、港開発にストップをかけることや戦争のない国づくりを柱に、駅頭立ちや街頭遊説を繰り返し当選した。「引き続き市民の暮らしや福祉、子育て支援の充実に力を注ぐ」と抱負を語った。
県議トップの杉山氏は選挙期間中、50か所以上の個人演説会を開き「国際特区から神奈川の経済のエンジンを回す」ことなどを訴えた。「引き続き、経済の安定と雇用促進を確固たるものにし、安全・安心のまちづくりに取り組む」と語った。
西村氏は女性警察官の相談員の増員をはじめ、地域の要望を形にしてきたことなどで支援を呼びかけた。日ごろの活動で「県議は、国が打ち出す施策に息吹を入れ、血を通わせることが役目。自身を活用してもらえるよう働く」と誓った。
現職2氏 議席失う
為谷氏は京町を拠点に選挙活動を展開。不登校児童の支援、地方自治の重要性を訴えたが2選を果たせなかった。「力不足。日頃の活動を含めて足りない部分があった」と述べ、支援者に深々と頭を下げた。
栄居氏は前回より票を伸ばしたものの朗報は届かなかった。「期間中の選挙ビラを手にする有権者も多く、一定の手ごたえを感じていた」としながらも「これまでの活動が不足していたかもしれない」と語った。
6氏抱負
佐野仁昭氏
市民一人ひとりが本当に幸せに生きることのできる希望の故郷にしたい。
林浩美氏
市長が子どもへの施策に光を当てるなら、我々は高齢者に光を。
浜田昌利氏
若者、シルバー世代の雇用支援など市民生活向上のためにしっかり働く。
飯塚正良氏
少数派に光を当てる政治の実現。24年前の原点に立ち返る。
岩崎善幸氏
自転車対策、子育て、高齢者の暮らしを守るまちづくりに取り組む。
坂本茂氏
川崎の港に船がたくさん来るように行政と連携をして働きかけていきたい。
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