在日コリアンの高齢者クラブ「トラヂの会」のハルモニ(おばあちゃん)たちが、安倍政権が成立を目指す安全保障関連法案に反対する抗議のデモ行進を5日、桜本で企画する。「戦争は差別を生んでいる」と訴える。
関連法案反対のデモが国会議事堂前をはじめ、全国各地で開かれている。そんな様子がテレビや新聞で報じられるたびに「いてもたってもいられなくなった」と会員の一人は語った。本来なら、市民団体が開くデモや集会に駆けつけたいというが、体力的にきつい。ならば、地元桜本で声を上げようと、デモ行進を企画した。
別の会員は「朝鮮人は戦前、徴用で渡日し鉄道やダム建設、炭鉱現場で働かされた。創氏改名までしたが、戦争が終わってしまった。今度は日本で暮らすようになるとひどい差別を受けた」と語り、「二度とこんな思いはしたくない」と力を込めた。入管法が厳しくなるなど外国人が居づらくなるような昨今の状況にも恐ろしさを感じるという。
デモはトラヂの会の約40人とその支援者計100人規模で企画。午後2時30分から桜本保育園でリレートークを行い、3時30分から桜本商店街をデモ行進する。「せんそうをとめよう」「こどもをまもろう」「せんそうはんたい」と書いたうちわを手にして練り歩く。同会では賛同者も広く募っており、参加希望者は、当日現地集合。
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