川崎市は10日、サイクリングコースの延伸・拡幅や簡易トイレの整備などを盛り込んだ「新多摩川プラン(案)」を発表した。自然風景の保全や環境学習の充実、利便性向上を図り、現在の年間利用者数約410万人を2025年度までに500万人へと引き上げる目標を定めた。
基本理念は「川とふるさとの再生、市民協働による多摩川ライフの創造」。基本目標には▽自然と調和した美しい多摩川へ▽多摩川を知り、災害から市民を守る▽子どもの生きる力を育む場の創造▽多摩川とともに歩むみんなの暮らし▽つながりを深めて魅力的な流域へ――の5つを掲げた。
市内のサイクリングコースを巡っては、週末になると多くのサイクリング利用者で賑わうものの、未整備区間があるほか、狭いため歩行者に対する安全性が課題となっていた。
同プランではサイクリングコースの延伸整備を重点プロジェクトに位置付けている。布田地区〜稲城市区間と多摩川大橋〜多摩川見晴らし公園区間の延伸整備に着手する。幅員2メートルの場合は3メートルに拡幅し、ルールなどを示す路面標示の設置も図る。
そのほか、重点プロジェクトに▽簡易水洗トイレの計画的整備▽震災時に対応する緊急用河川敷道路の整備▽多摩川緑地バーベキュー広場(瀬田地区)の適正管理――などを盛り込んだ。
計画期間は2016年度から2025年度までの10年間。対象は川崎市の占用区域110ヘクタール。
川崎市はこのプラン(案)について市民からの意見を受け付けるパブリックコメントを実施している。意見の提出は来年1月12日まで。プラン(案)は各区役所の市政資料コーナーや市のホームページなどで見ることができる。
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