川崎市は4月1日から、街中にある同報系防災行政無線を使った緊急地震速報の自動放送を開始する。
今回の放送はJ―ALERT(ジェイアラート)(全国瞬時警報システム)と連動したもので、気象庁が発表する川崎市を対象とした緊急地震速報が自動で放送されるしくみ。
鳴動条件は神奈川県東部で震度4以上の地震が予想された場合。市内にあるすべての屋外受信機と戸別受信機で放送される。屋外受信機は避難所でもある市内の小・中・高校や公園などに設置されている。戸別受信機は市の施設や自主防災組織などに設けられており、館内放送などで流れるしくみになっている。放送の際はチャイム音とともに「緊急地震速報。地震が来ます。ご注意ください」というアナウンスが流れる。
装置を入れ替え連携が可能に
J―ALERTによる自動起動装置整備済みの市町村は2014年5月時点で1629自治体(1741自治体中)に上る。川崎市が使用していた同無線は1987年に運用開始されたもので、J―ALERTと連携ができず、これまで整備が進められなかった。そのため、2013・14年度に市内のすべての装置を入れ替え、伝達試験を行った上で、来年度からの導入になったという。
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