在日韓国人らで組織される在日本大韓民国民団川崎支部(民団川崎)の創立70周年を記念した式典が11月20日、日進町の川崎日航ホテルで開かれた。神奈川県内の民団関係者をはじめ、行政や日韓親善に尽力する関係者約120人が出席。祝賀会では伝統的な打楽器演奏「サムルノリ」や韓国民謡で節目を盛大に祝った。
民団川崎は1946年11月20日に浜町で活動を始め、これまで在日同胞の生活権確保や権益確保、文化発展、国際親善活動などに取り組んでいる。
式辞で柳菊子(ユ グッジャ)団長は70年の歴史を振り返るとともに「奮闘してきた諸先輩の心構えを見直すとともに、自分のルーツを大切にし、世界で活躍できる子どもも次世代の育成に力を注ぐ」と語った。
来賓としてあいさつした金利中(キム リジュン)神奈川県本部団長は、同団川崎支部が指紋押捺撤廃制度運動や公務員採用要望運動など数多くの権利獲得に努めてきた歴史を紹介。「川崎支部が中心になって動くと民団(全体)が活発になる」と祝辞を述べた。朱重徹(ジュ ジュンチョル)駐横浜大韓民国総領事や菊地義雄川崎市副市長も訪れ、長年の同団が果たした功績に敬意を表した。
ヘイト根絶へ決意
この日の集まりでは出席者からヘイトスピーチ(憎悪と差別の扇動表現)やヘイトデモ問題についても言及がなされた。神奈川県日韓親善協会連合会会長で川崎市日韓親善協会会長を務める斎藤文夫氏は「ヘイトスピーチに対し、怒りを感じた。今後、行われないようしっかりと抑え込まねばならない。妙案が出てくる日も近い」と語った。日韓友好川崎市議会議員連盟は、超党派で意思統一した文面を作って方向性を見出すと決意を述べた。
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