両親が外国籍など、外国にルーツを持つ川崎区の中学生を対象にした学習支援「サマースクール」が夏休み期間中、県立川崎高校(川崎区渡田山王町)で開かれた。
川崎区内の中学校に通う中国、フィリピン、ペルーにルーツのある生徒約20人が参加し、夏休みの課題や受験勉強、自由研究にできる理科の実験などを行った。講師には、県立川崎高校、大師高校などの外国につながる高校生や県内の大学生約30人が協力した。
最終日の8月23日は調理実習を兼ねた交流会として、参加者たちが水ギョーザなど、各ルーツの国の郷土料理を振る舞いあった。
川崎区役所とともにスクールを主催した、社会福祉法人青丘社によると「言葉の壁により授業や宿題が困難になり、受験校や将来の選択肢が狭まってしまうこともある」という。同法人では現在、週に3回、外国につながる小中学生に向けた学習支援教室を実施。夏休み期間中は学校の課題が多いことに加え、周囲の知り合いが帰省し、生徒が孤立してしまう場合もあることから、特別教室を設けた。教室では中学生が分からない箇所について、それぞれの国の言葉で説明するなどの学習支援を行った。
参加した生徒は「先生たちがとても優しく、色々教えてもらい嬉しかった」と話した。
青丘社の担当者は「生き生きとした高校生、大学生たちと触れ合えたことで、生徒が高校生活への憧れや意欲を持てた様で良かった」と語った。
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