昨年9月から15カ月間、毎日インターネットラジオを配信し続ける 関根 和弘さん 川崎区塩浜在住 61歳
つながるために喋る
○…インターネットラジオで、「村の鍛冶屋スタイル」という番組の配信を、昨年9月から始めて1年が過ぎた。再生回数は2万7千を数える。5分から10分程度の番組は、台本はなく、その日にあったこと、感じたこと、副業のカメラのことなどを、穏やかな口調でとうとうと話し収録。大きな反響は無くても構わない。番組タイトルの「村」のように「小さなコミュニティーの中でつながりができて、撮影の仕事も少しずつ広がっていけば」と思う。
○…川崎中学校の級友との同窓会を幹事役として毎年企画していたが、この2年はコロナで一切行えず寂寥感が広がった。昨年の春先、スマートフォンの購入をきっかけに、「とにかく声を届けよう」とFacebookに、喋りの動画を2週間毎日あげ続けた。見られているかは分からなかったが、自分の気持ちが落ち着く実感があった。より手軽なインターネットラジオの存在を知り、配信を始めた。
○…本業は川崎区内で50年以上続く機械部品製造業。仕事のかたわら、神奈川県トライアスロン大会に第1回大会から32回連続出場した。趣味で出場選手の写真を撮っていた縁で、大会公認カメラマンも務めるようになった。「地元の人の中には僕のことを単なるカメラ好きな人と思ってる人もいるようだけど、ちゃんとカメラマンなんだよ」と笑う。
○…番組でつながったミュージシャンからBGMの提供を受け、ゲストで生歌を披露してもらったことも。今でも「神回」と呼ぶほど盛り上がった。リスナーとしてもラジオの音の持つ力に魅了された。バイク愛好家が夢を叶え、鈴鹿サーキットを走る音を聴いたときは「感極まって嗚咽した」。そうした感動を自分も伝えていきたい。
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11月15日
11月8日