閻魔寺として知られる一行寺(川崎区本町/吉水智栄住職)が例年、7月16日に行なっていた同寺所蔵の閻魔大王像の特別公開が、今年も新型コロナウイルスの影響を鑑みて中止となった。
閻魔詣の風習は江戸時代に始まったとされる。7月16日と1月16日は薮入りといって、地獄でさえ休みになる日とされ、江戸時代に丁稚奉公をしていた人たちも休める日だったことから、年2回、この日に行われた。同寺では、戦災で閻魔像が焼失したことで一時、途絶えたが、1984年に新しい閻魔座像が作られ復活して以来、7月16日と1月第2日曜日に実施していた。
吉水住職によると、閻魔大王は悪いことをした人に対しては裁きをし、良い行いをした人には地蔵のように慈悲深い心で助けるという顔も持っているという。
住職は「お参りしたいという方も多くいらっしゃいますが、みなさんの健康の事を考えるとまだ密の状態にできない」と中止に理解を求める。
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