9月19日に45周年記念コンサートを開く南武線フォーク村の村長を務める 大塚 謙一郎さん 幸区鹿島田在住 71歳
音楽で築く村民との絆
○…東京と横浜市に挟まれた川崎市に「新しい文化をつくろう」と、1977年に結成された南武線フォーク村。3つのバンドでスタートし、70年代のフォークブームに乗って全盛期には約30グループ、80人を超える大所帯になった。代表ならぬ「村長」として「村民」と呼ばれるメンバーを率いて、現在は60代を中心に十数組となった仲間とライブハウスなどで活動。「45周年は集大成として盛り上げたい」と思いを熱くする。
○…80年代には平和公園や区内の町内会館などで定期的にライブを開催。「あのころは武道館でコンサートを開くことや専用のホールを持ちたいなんて夢もあった」と懐かしむ。音楽活動以外に仲間との交流も深めようと、会場設営から片付けまでは観客を含めて一緒に行うのが今も変わらないルール。「学生時代の文化祭のノリですよ」
○…新潟県上越市の豪雪地帯で生まれ、冬の間は雪下ろしが日課。そんな環境から離れたいと山梨大学へ進学した。「冬に自転車に乗れることがうれしくて」。就職をきっかけに川崎市で暮らし始め、職場の同僚3人と組んだフォークグループは今も変わらず活動を続けて約50年。「かぐや姫に影響を受けた者同士、波長が合うんだ」。音楽一家で妻やアイドル活動をする娘、ゴスペル歌手の息子も今回の記念コンサートに出演。
○…一方で、幸区地域教育会議の議長という顔も持つ。日吉中学のPTA会長を務めた流れで地域教育会議にも携わることに。子どもも大人もいきいきできるまちを追い求め、子どもの笑顔を見るために活動を続けてきた。17日には幸市民館で子どもが主役の「市民館ジャック」が行われる。「マスクの下の子どもの笑顔を想像してほしい」と来場を呼び掛ける。
|
|
|
|
|
|
11月22日
11月15日