JR川崎駅(磯崎正彦駅長)は鉄道開業150周年を記念し、駅キャラクター「カワバラさん」をこのほど、作成した。8月26日に駅中央通路にポスターで初披露。今後、イベント告知のポスターなどで活用し、駅のイメージアップを図る。
「カワバラさん」はカピバラをモデルにしたキャラクター。もともと工場で働いていた多摩川に住んでいる男の子という設定。川崎駅の開業日にあたる6月5日が誕生日。温泉が好きで踊り子号に乗って温泉に入りに伊豆に行くのが週末の楽しみで、キンメダイが好物とのプロフィールだ。
考案者は入社2年目の安恒史織さん(24)。川崎駅の立地から多摩川を軸に考え、水辺の生き物で親しみやすく、癒し系、かわいらしい動物という発想からカピバラをモチーフにした。「リアルな生き物をどうかわいらしくデザインするかが難しかった」とキャラ誕生の苦労を話す。キャラ設定は同僚とも相談しながら考えた。川崎は特急「踊り子」の停車駅でもあることや、工場が多い街であることなど、「駅キャラから川崎の事を知ってもらえたら」という思いもあるという。
デザインは13パターンを用意。制服を着ているもの、温泉につかっているものの他、楽しそうだったり、泣き顔、驚いた表情など。状況に応じた使い分けをしていく。安恒さんは「ポスターやイベントなどで積極的に使ってほしい。川崎駅といえば『カワバラさん』と思ってもらえるようになればうれしい。目の表情に注目してもらいたい」と話す。
磯崎駅長は「『カワバラさん』の呼びかけで、これまでと違うお客さんに温泉に行きたいと思ってもらえたり、子どもたちが駅に興味を持ってくれたらうれしい」と期待を寄せる。今後、人気が出れば、キャラクターのお菓子やぬいぐるみなどの制作にもつなげていきたい考えだ。
同駅は4月下旬に社内で駅キャラクターの公募をし、9作品の応募があった。同駅に勤務する社員50人が1人2票を持ち、5月下旬の投票で同キャラクターは31票を獲得し選ばれた。安恒さんは入社当初から駅キャラが欲しいと考えていたという。
横浜支社内18駅目
同キャラクターはJR東日本横浜支社内の公式駅キャラクターとして18番目に誕生。川崎市内は5駅でキャラが活躍中。武蔵小杉駅のロボットの「ロボくん」、武蔵溝ノ口駅のハムスターの「はむみン」、武蔵中原駅のナマズの「ムナマズ」、登戸駅のナシの「ノトちゃん」などがある。今後、尻手駅や鶴見駅などでもキャラクターを登場させる予定だ。
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