川崎市内の小学生を対象にした読書感想文コンクール「友だちに薦めたいこの1冊コンクール」が初開催され、2月10日に受賞者が発表された。3800件を超える応募の中から、最優秀賞5人をはじめ特別賞、優秀賞など134人・2団体が選ばれた。主催は (公財)東京応化科学技術振興財団(中原区)。
同コンクールは、「人としての優しさと思いやり」「あきらめない強い気持ち」などを本から感じ取り成長してほしいと初めて行われた。科学を中心とした推薦図書42冊を対象とし、活字が苦手な児童にも参加してほしいと、図鑑や漫画などを加えたことが特徴。感想文の他にも絵やイラストなどで紹介する「本の帯」や、短い言葉で呼びかける「カード・ポップ」の部門も設け、自由な表現が出来るように工夫した。
昨年8月から11月まで募集し、市内82小学校から3851点の応募があり、その中から、最優秀賞5人、特別賞4人、優秀賞24人、奨励賞101人、学校団体賞2校が選ばれた。
同財団理事長で川崎市名誉市民の藤嶋昭さんは「まだ小学生ですが感想文をはじめ絵やデザインがすばらしく、どれもセンスが良い。これをきっかけに関心を深め将来日本のためになってくれると感じる」と期待した。選考委員長を務めた早稲田大理工学術院名誉教授の西出宏之氏は「理解力や表現力などをしっかり審査した」と話した。
同財団は、将来を担う理科好きな子どもが育つことを願い、2014年から市内を中心に県内外の学校に延べ12万冊の推薦図書の寄贈を続けてきた。今回はその中から対象となる本が選ばれた。
最優秀賞受賞者と読んだ本の題名は以下の通り(敬称略)。
【作文部門】庄司明(柿生小2年)「地球 その中をさぐろう」、小宮楓夏(宮前小3年)「白い馬」、碓井璃衣子(片平小5年)「みんなでつくる1本の辞書」【本の帯部門】野村玲奈(子母口小4年)「ピラミッド その歴史と科学」【紹介カード・ポップ部門】田代茉央(柿生小4年)「そらをとびたかったペンギン」
最優秀賞作品などは3月1日から同ウェブサイトで公開される予定としている。
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