幸区戸手在住の鈴木秀岳さん(13)が、先月22、23日に栃木県で開かれた、なぎなたのジュニアオリンピック杯・全国中学生大会の試合競技個人男子の部で初優勝を飾った。決勝ではこの1年磨き上げてきた面を2本決め栄光を掴んだ。
大会には全国から中学生53人が出場し、トーナメント戦で争われた。「平常心をこころがけた」と鈴木さん。「焦って攻め込まず、一試合一試合冷静に戦うことができた」と勝因を語る。
昨年、優勝を目指したが結果は5位だった。悔しさからこの1年は基本となる「面打ち」を磨いてきた。優勝を決めた1本も、相手のスネ打ちをかわし、鮮やかに決めた面打ちだった。「小学校1年生から本格的に練習をはじめて、全国大会優勝が目標だった。やっと優勝できた」と喜びをかみしめた。
「一本が気持ちいい」
鈴木さんは、なぎなたを習っていた父と姉の影響で、4歳の頃に初めてなぎなたを握ったという。小学1年生から幸区の石川記念武道館で練習する御幸ジュニア薙刀会に所属、毎週土曜日に3時間ほど練習に励んでいる。最近では、同世代がおらず練習相手のほとんどが大人。さらに月に1〜2度、埼玉県の強豪高校の練習にも参加して腕を磨いている。
「レベルの高い所で練習をすることで実力が付くと思う。長いなぎなたを自分の体の一部として扱えるようになりたい」
なぎなたには、演技競技と防具を付け打ち合う試合競技がある。「試合をする方が好き。一本が決まった時が気持ちいい」と鈴木さん。8月6日(日)に日本武道館で開かれる全日本大会で優勝して、中学生2冠を取ることを目標にしている。「もっと強い人と戦って自分も強くなりたい」と目を輝かせた。
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