心停止した66歳の男性に心臓マッサージやAEDを使った応急処置と119番通報を行った2人に臨港消防署は8月29日、感謝状を贈った。
救命活動を行ったのは警備会社に勤務する高橋俊夫さん(59)と江田徹さん(60)。
高橋さんは今年5月3日、川崎区東扇島にある物流センターの仮眠室から起床してくるはずの同僚が勤務に来ないことを不審に思い、部屋をのぞいたところ、ベッドで仰向けに横たわり意識がなく呼吸をしていない同僚を発見。職場仲間の江田さんにAEDの搬送と119番通報を依頼し、高橋さんが胸骨圧迫を行った。高橋さんはAEDを使った電気ショックを3回実施しながら胸骨圧迫を継続。その後、駆けつけた消防隊に引き継いだ。同僚の男性は心肺機能と意識状態が回復。後遺症もなかったという。
杉山哲男署長から感謝状を受け取った高橋さんは「AEDの使い方の講習はこれまで何度か受けたことがあった。落ち着いて対処できた」と語り、江田さんは「研修を受けたばかりの中でこうした事態になり驚いた。早く対処をしなければとの思いで動いた。一命をとりとめ、ほっとした」と述べた。
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