小田こども文化センター(川崎区小田)を「城」と見立てた「小田城えんにち」と銘打った催しがこのほど、同センターで開かれた。親子連れなど約400人がイベントを楽しんだ。
同センターの近隣町内会やPTAなどでつくる運営協議会(野口進会長)が主催。イベントは同センター最大の催しで、例年「こどもえんにち」として実施している。工藤優子館長によると、今年は東海道川崎宿が起立400年で川崎区が様々な企画を行っていることに着目。「節目の盛り上げの一助になれば」とイベント名を変更し、江戸時代にタイムスリップした雰囲気づくりに取り組んだ。
開催当日は、川崎宿名物「奈良茶飯」をアレンジした、たきこみご飯を販売。川崎宿発祥とされる「三角おむすび」にちなんで作られた「川崎おむすび音頭」のステージショーが行われた。心に浮かんだことを文字や絵で自由に表現する「己書」のコーナーでは、参加者が講師に教わりながら筆ペンを動かし、ゲームコーナーでは折り紙で作成された手裏剣を使ってカップを倒す子どもたちの姿があった。
イベントには田島中学校美術部の生徒が協力し、太く、うねりのある勘亭流のような文字や浮世絵に出てくるような面長で色白、切れ長の目をした顔の図柄などをあしらった看板を制作。オセロの講師と勝負する「道場破り」コーナーなど、「江戸の雰囲気」が随所に醸し出された。
工藤館長は「地域のボランティアや商店街に協力していただき、イベントを盛り上げることができた。来年は川崎市制100周年にかけた企画を打ち出していければ」と語った。
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