「だるまちゃん」シリーズなどで知られ、2018年に92歳で亡くなった絵本作家・かこさとしさんの功績と幸区とのつながりを紹介するプレートが4月10日、幸区の古市場第2公園でお披露目された。保育園児や地域住民ら60人が参加し紙芝居を聞いたり、絵本を読んだり楽しんだ。
かこさんは、26歳頃に幸区古市場に移住し、開設間もない頃の公園で地域の子どもたちに自作した紙芝居の読み聞かせをするなど、社会福祉活動(セツルメント活動)に熱心に取り組んだ。この活動が創作の原点となったといわれいる。
幸区は、かこさんの活動を広く知ってもらおうと、公園での活動を紹介するプレートを設置。縦60cm、横90cmの大きさで、公園がその形状から「三角ひろば」の愛称で親しまれていることをはじめ、紙芝居を披露している様子の写真や、「からすのパンやさん」「だるまちゃんとてんぐちゃん」など代表作のキャラクターも紹介している。
お披露目式では、地域で読み聞かせをしている「まめっこサロン」が、かこさんの紙芝居を披露し、保育園児たちが楽しんでいた。
幸区の赤坂慎一区長は「かこさんがこの公園で活動していたことは意外と知られていない。その功績を広く発信していければ」と期待した。また、古市場で育ちセツルメント活動で交流のあった吉田勤さん(78)は、「子ども会で七夕やクリスマスなど季節の行事を手作りで行った。話しやすく兄貴のように慕っていた。プレートが設置されてうれしい」と話していた。
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