市内在住のアーティスト・YUSEI (本名 佐川友星)さんが、川崎市と姉妹都市を結ぶクロアチア・リエカ市で開かれた「ジャパン イン リエカ2024」に参加し、ビル壁面に絵を施す、ミューラルアートを完成させた。5月29日には川崎市役所を訪れ、福田紀彦市長に報告を行った。
クロアチア中心部にある電力会社の壁面の幅11・5m×高さ25mに水性ペンキや油性スプレーなどで描き、8日間で完成させた。作品は、壁画の中心部の円は川崎市とリエカ市の友好を融合した惑星に見立て、上部にある2本の柱は両都市代表する2本の川をイメージしている。
表敬訪問でYUSEIさんは、映像を交えながら作品を解説。1日12時間ゴンドラに乗り、強風にあおられながら作業を行ったなどのエピソードを披露した。YUSEIさんはまた、マルコ・フィリポヴィッチリエカ市長から託された親書を福田市長に手渡した。
福田市長は「リエカ市は一番古い姉妹都市。時を経て、つながりを持てたことはうれしい」と述べた。
イベントは現地の博物館が主催。川崎市のアーティストを探そうと、福田市長宛に手紙を送ったことをきっかけに市が今春、公募を行った。YUSEIさんは「日本人として絵を描くチャンスはなかなかない」と市の応募に手を挙げた。YUSEIさんは市役所通りの東京電力地上機器に作品を手掛けている。
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