川崎市で福祉事業を営む水口勉さん(62)が、自身の運営するデイサービスのスペースを利用して子ども食堂を開設した。孤食の子どもの居場所作りや、働く母親の支援につなげたいという。
川崎区藤崎にある地域密着型のデイサービス「ジャパウイン」に6月21日の夕方、子どもたちの笑い声が響いた。日中の利用時間後の午後6時にオープンすると、子どもたちが続々と訪れた。初開催となったこの日は、同所の調理場で手作りされたカレーやサラダが振舞われた。
水口さんは、福祉事業を始め約20年。以前から関係の深い社会福祉協議会の職員や地元の議員などと子どもに関する問題について話す中で「何か力になれることはないか」と考えていた。2年前、初孫を授かり、その思いが強くなったという。「私たちが子どもの頃は友人の家で一緒にご飯を食べたもの。複数の子どもが集まって笑いながら、お腹いっぱい食べてほしい。働くお母さんにも手を抜いてもらえたら」と水口さん。
今回は、小学校でチラシを配り予約を募ったところ、翌日には募集人数いっぱいに。今後は毎月2回行いながら、要望があれば実施回数を増やしていくという。
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