世界大会で3連覇したプロチーム「REG☆STYLE」のメンバーとして、ダブルダッチの魅力を発信し続ける。このほど、カルッツかわさき=川崎区富士見=で開催された縄跳び競技「ジャンプロープ」のアジア選手権に、「REG」とは異なる後輩世代の仲間たちとタグを組んで出場したのがKAIさん(32)=東京都・写真=だ。「ダブルダッチの聖地・川崎での世界的な大会なので。自分が出場して大会を盛り上げながら、共に戦うメンバーたちに、ジャンプロープの魅力を直接伝えたかった」と思いを語る。
川崎区駅前本町にある若者文化の拠点「カワサキ文化会館」では、月に約300人が通うジャンプロープのスクールを運営する。出身も住まいも東京だが、ダンスやブレイキンと同じように、ダブルダッチも武蔵溝ノ口駅(高津区)や川崎駅界隈は、プレーヤーが技を競うホットな舞台だった。そのため「REG」の世界的な活躍を知る川崎市から、「ぜひスクールを」と声がかかり、快諾した。
ダブルダッチとの出会いは中学3年生の時。都立目黒高校の文化祭で「ダブルダッチ部」のパフォーマンスに魅了された。「心を合わせなくては縄が回らないほどコミュニケーションが重要。どのスポーツとも違う魅力を感じた」と、進路を即決した。
高校卒業後はプロチーム「カプリオール」に所属し、サーカス集団「シルク・ドゥ・ソレイユ」のメンバー入りも果たした。しかし日本公演で帰国した際、「REG」からの誘いに応じ、2016年にチームに合流。「日本に根を下ろし、ダブルダッチの魅力を発信していこう」と決意したという。8年が過ぎた今も、決意は揺るがない。「縄と縄が人をつなぎ、一人一人の人生を明るく大きく広げてくれる力がある。一人でも多くの人にこの魅力を伝えたい」
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