川崎市内の原爆被害者団体「川崎市折鶴の会」(森政忠雄会長)は7月31日、広島市、長崎市に献納するための千羽鶴を製作した。
同団体は、1965年に市内在住の被爆者で結成。市内外の学校や団体の企画などで体験談を語る講演会を行ってきた。被爆地である広島・長崎に折鶴を届けようと、12年前から、会員が集まって千羽鶴を製作する交流会も開いてきた。
5年ぶりに再開
同交流会はコロナ禍で4年の休止期間を経て、今回5年ぶりに再開。かわさき市民活動センター(中原区新丸子東)を会場に、森政会長をはじめ5人が集まった。「ふるさと川崎まちづくり運動 ほっとくらぶ」から寄贈された1500羽の折鶴と、休止期間に個人や団体から寄贈された折鶴や同会で作りためてきた2千羽の折鶴をつなぎ合わせて千羽鶴を製作。完成した千羽鶴は、広島・長崎で行われる平和記念式典に合わせて献納される。
森政会長は「活動が再開できたことがうれしい。今も世界で争いが起きている。核廃絶、世界平和を願い、こうした活動ができるのもありがたいこと」と仲間たちとの5年ぶりの活動への思いを語る。
今後も活動を継続していく意向で「会員が高齢化し、我々の体験を語り継いでいくにも限りがあり、焦燥感がある。体力があるうちに少しでも継承できるようにしていきたい」と意欲を見せた。
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