奉仕団体・川崎南ライオンズクラブ(LC/坂本治子会長)は9月5日、体重2500g未満で生まれたリトルベビー(低出生体重児)について考える講演会を川崎日航ホテルで開催した。神奈川県で当事者家族会「NPO法人pena」を設立した坂上彩代表が登壇し、母親が抱える不安や孤独感などを語った。
リトルベビーは世界で約10人に1人の割合という。坂上さんは妊娠24週で体重370gの娘を出産。初めて対面した際、「『ごめんね』と声を掛けたようで、今でも後悔している」と語った。坂上さんは当時記憶がなかったといい、夫からその話を聞いた。子育てでは、知らない人から「何でこんなに小さく産んだの」といった何気ない言葉に、外に出るのが怖くなったという。
母子手帳は正期産で生まれた発達を基準につくられていることから「次第に開くのも辛くなった」と振り返った。その後、低出生体重児の成長を記録する「リトルベビーハンドブック」の存在を知り、神奈川県でもつくってもらいたいとの思いで会を立ち上げたと語った。リトルベビーの家族は気持ちを分かち合える仲間や支援者との出会い、地域社会からの理解やエールが悩みや不安を乗り越えるための心の支えで、家族の孤立を防ぐと指摘。笑顔で過ごせる社会を願って会の活動をしていると述べた。
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