パリ五輪でメダルを獲得した川崎市ゆかりの4選手の健闘をたたえ、川崎市は9月20日、福田紀彦市長よりスポーツ特別賞を贈呈した。
市スポーツ特別賞が贈られたのは、ブレイキン女子金メダルのAMI(湯浅亜実)選手▽レスリング男子グレコローマンスタイル60kg金メダルの文田健一郎選手▽卓球女子団体銀メダルの平野美宇選手と張本美和選手。海外遠征中のAMI選手を除く3選手が市役所での贈呈式に臨んだ。
式では福田市長から3選手に賞状と副賞が手渡された。市長は「皆さんの活躍に五輪後も喜びの声が届く。先日訪問した児童養護施設では子どもたちが卓球に励んでいて、皆さんから頑張る気持ちをもらったようだ。今後も川崎として応援していく」と感謝を伝えた。
山梨県出身の文田選手は、結婚を機に2020年に宮前区に転居したという。「いま1歳半の娘がいるが、川崎はとても子育てがしやすい素敵な街。『今度こそ』という思いで挑んだパリ五輪で金メダルを取れたのは、東京五輪からの3年間を充実して過ごせたから」と話し、親としての暮らしぶりも披露した。
同じく山梨県出身の平野選手は東京五輪の半年後、22年春に川崎を拠点とする卓球Tリーグ「木下アビエル神奈川」(川崎区)に加入。張本選手は仙台市から川崎に転居し、川中島中学校(同区藤崎)を卒業後、通信制高校に通いながら「木下アビエル神奈川」で活動中だ。
平野選手は東京五輪では団体のみの出場だったが、移籍後に臨んだパリ五輪の選考レースでは個人・団体とも出場権を獲得した。「決断は間違っていなかったと思えた。これから始まるTリーグも一日一日、大切に取り組みたい」。張本選手は「川崎で卓球と学業を両立でき、学校生活の思い出もたくさんできた。銀メダルを取れてうれしいが、金メダルが取れず悔しかった」と、4年後の雪辱を誓った。
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