廃棄物輸送列車 市政報告【9】 ご存じですか?「クリーンかわさき号」 あしたの川崎・日本維新の会市議団 (幸区選出)なすのあやか
9月に行われた市議会環境分科会では、廃棄物を輸送する日本初の列車「クリーンかわさき号」について質問しました。
川崎市は平成7年に南部地区の浮島処理センターの完成に合わせて走行を開始しました。当初は北部地区からの普通ごみ、粗大ごみ、焼却灰を輸送していましたが、分別収集の進展に伴い、輸送する廃棄物の種類が変化。現在、JR梶ヶ谷貨物ターミナル駅から神奈川臨海鉄道浮島線末広町駅まで鉄道で輸送し、そこから車両で浮島処理センターや浮島埋立事業所へ運搬して処理を行っています。市によると、令和5年度は一般ごみ1万9595t、焼却灰1万6116t、ミックスペーパー5462t、プラスチック製容器包装8367tを鉄道で輸送しています。
鉄道は排気ガスなどの抑制にもつながる環境に優しい輸送システムです。鉄道輸送区間を車両で陸送した場合のCO2排出量は年間約253・4t―CO2で、鉄道輸送を行うことで年間約228・8t―CO2のCO2排出量の削減効果があると、市は推計しています。
クリーンかわさき号は災害廃棄物輸送にも貢献しています。元日の能登半島地震で発生した災害廃棄物処理では、鉄道輸送用コンテナを活用し、被災地から廃棄物を輸送、運搬し、市内に運び入れました。
人口減少や分別促進によるごみ減量の進展、老朽化の進む処理施設の整備、激甚化する自然災害時のごみ処理など、今後の廃棄物処理体制は、様々な状況の変化に対して的確に対応し、常に安定したシステムが求められています。将来的な処理体制の検討が進められる中、脱炭素化や経済面など、中長期的な観点も含め、市は鉄道輸送を検討しているといいます。そこで私は特に、コスト増加や環境負荷を考慮しながら、効率的で持続可能な廃棄物輸送のあり方を検討するよう要望しました。
なすのあやか
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