川崎区で50年以上空手を教え続ける 佐々木 公一さん 川崎区大師町在住 76歳
責任感の強さひしひし
○…「空手の佐々木といえば、大師で知らないものはいないね」―。これまでの教え子の数はざっと5千人超。「最初に教えた生徒の孫が教室に通っているよ」。大師中、川中島小、南大師中、藤崎小、大島小、東大島小、川崎小の体育館で毎日指導し「俺自身真面目になったよ」と自嘲気味に語るが、責任感の強さが伝わる。そうした人柄が買われ、2019年からは市の空手道連盟の副会長も務める。
○…主宰する日本空手道泊親会川崎道場は、元々はコマツの空手部が母体。18歳の頃、同社に入社し、空手部に入り空手を始めた。20歳の頃「地域の人に教えてやってくれ」と企業道場として大師公園で教えたのが、指導者としてのスタート。当初はやんちゃな子ばかりが集まっていたが、幼稚園児を持つ母親から「うちの子を教えてやってくれ」と懇願。その子がやがて市の大会で優勝すると、それが噂となり、生徒が押し寄せるようになり、大会優勝の常連となった。最盛期には170人もの生徒が在籍。「鉄は熱いうちに打て」がモットーだ。
○…コマツでは溶接、機械、管理と様々な仕事を経験し、子会社を立ち上げたこともあるやり手でもあった。定年を迎える60歳まで勤め上げたが、最後の3年間は空手の指導者だけで給料をもらっていた。「今あるのも会社のおかげ」と恩義を感じている。
○…生徒たちを楽しませようとニジマス獲りや千葉県のテーマパーク、海外旅行などにも連れていく。川崎大師の目の前で駐車場を経営し、敷地にはアニメキャラクターのイラストを施し利用者や町の人の目を楽しませるのもサービス精神。大師町で生まれ育ち、大師小、南大師中を卒業。「昔のこと?ここでは言えないよ」と笑う。
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11月15日
11月8日