リトルベビー支える環境づくりを目指して 県議会報告 ママと県が協定締結!? 県会議員(川崎区選出)公明党 西村くにこ
2024年10月30日、神奈川県は、リトルベビー(低出生体重児)とそのご家族が安心して子育てができ、健やかに成長できる社会環境づくりを図るため、リトルベビーママが立ち上げたNPO法人pena(ペナ)と協定を締結しました。
10人に1人がリトルベビー
リトルベビーとは、生まれた時の体重が2500グラム未満の赤ちゃんを指します。日本に生まれる赤ちゃんの10人に1人がリトルベビーです。体重がより小さな赤ちゃんは、発育や発達の遅れなどのリスクが大きいとされることから、多くの親が不安を感じながら子育てをしています。
2021年、リトルベビーのお母さん・坂上彩さん(現pena理事長)との出会いから、私は、小さな赤ちゃんのための母子健康手帳「リトルベビーハンドブック」を県で作成。当時、少人数でスタートしたサークルpenaも、孤立しがちだったリトルベビーママたちの輪が広がり、NPO法人として活動するまでになりました。
今回の協定では【1】リトルベビーへの理解を深める普及啓発【2】リトルベビーを支える環境づくり【3】その他、リトルベビーやその家族の支援に関することについて連携・協力をしていきます。
まず、第1弾の具体的な取組として「誰もが安心して搾乳ができる環境づくり」を推進していきます。
搾乳(さくにゅう)とは!?
出産した女性の中には、様々な理由から自分で母乳を搾る、いわゆる「搾乳」を行わなければならない場合があります。入院中の赤ちゃんのために搾乳して母乳を届ける必要のある方や、授乳期間に職場復帰された女性も3時間おきの搾乳が必要で、母乳の分泌量を保つことができるだけでなく、乳房内に乳汁を溜まったままにしておくと、乳腺炎や乳腺潰瘍に移行するリスクも高まります。しかし実際、リトルベビーママたちが搾乳の目的で、一人で授乳室に入ると「どうして?」「何をしている?」と好奇な目にさらされ、時には出ていくよう叱責されたこともあったそうです。必要な方々が安心して搾乳ができるよう、社会全体で搾乳に対する知識・理解を深めるとともに、環境を整えていくことが重要です。
10月31日、イオンモール株式会社及び株式会社横浜インポートマートの御協力のもと、黒岩知事とpenaの坂上理事長が横浜ワールドポーターズの授乳室の案内板に搾乳シンボルマークの掲示が行われました。
この搾乳ができることを示すシンボルマークは、県とpenaが連携して作成したものです。今後、公共施設、商業施設等の授乳室等に掲示して活用いただくことで、搾乳に関する理解を促進したいと考えています。
11月17日は「世界早産児デー」。16日(土)、17日(日)と「あーすぷらざ(JR根岸線本郷台駅)」で早産児やリトルベビーのためのイベントが開催されます。どうぞお運びください。
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11月15日
11月8日