「もう一度、お巡りさんに会いたい」―。京町小学校6年生の青木泉さんが、2年生のときに交流のあった警察官・菅原健さん(現・幸警察署刑事課)に再び会いたいと、同校の「ふれあいまつり」に招待して再会を果たした。母親や実行委員会、警察署と協力して実現させた。
青木さんは2年生のとき、自宅付近で「不審者がいる」と京町交番に通報。すると当時、交番勤務をしていた菅原さんと児矢野(こやの)竜大さんが自宅に訪問し、安全を確認した後に制服を着せてくれたり、「引き続きパトロールよろしく頼みます!」とのメッセージ付のパトロールカードが郵便受けに入っていたりとゆるやかな交流が続いていた。
「また会いたい」
当時から警察官に憧れていた青木さんはそのことをきっかけに、さらに夢を膨らませたという。その後も、危険物を交番に届けるなど「パトロール」は続けていたが、しばらく会わないうちに2人は異動となってしまった。母親・豊江さんは「温かな交流で、今でも忘れられない出来事。息子もまた会いたいとよく言っていた」と振り返る。
同校の「ふれあいまつり」第2部は、PTAと教育ネットワークを中心としたイベントが開催される。青木さんは「小学校最後のふれあいまつりに、菅原さんと児矢野さんを呼びたい」と思うように。実行委員会了承のもと、豊江さんは川崎署に相談し、菅原さんの異動先・幸署とも掛け合った。児矢野さんは勤務の関係で参加はできなかったが、菅原さんは参加可能の返事をもらった。直接、幸警察署に訪れ、招待状を手渡したという。
11月2日のふれあいまつり当日、川崎署のパトカー展示などと併せて、菅原さんは制服を持参して児童らに着用させるなどして盛り上げた。再会した青木さんは「4年ぶりに会った菅原さんは優しくてかっこよかった。会えてうれしかった」と興奮気味に話した。菅原さんは「招待状を持って来てくれて感激した。当時の泉君のこともよく覚えていて、大きくなっていて成長を感じた。大人になる中で、夢を見つけて動き出してもらいたい」とエールを送った。
青木さんの夢は今も変わらず、警察官になること。そしてこの日を境に、「菅原さんとパトロールをしたい」という夢も加わったようだ。
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